使い方

『水泳用サニタリーショーツ』とは?

 

 今までには無かった新しい水泳用のサニタリーショーツ。

「どんな商品なの?」

「詳しい使い方教えて!」

という声を頂くので、その構造と使い方を解説します!

1.「吸水」機能がない。

 ナプキンもタンポンも吸水ショーツも、生理用品といえば、経血を「吸収」するもの。最近は「月経カップ」や「月経ディスク」といった体の中にコップ型のシリコンで出来た用品を入れて、溜める。なんて商品も出てきたけど、まだまだ生理用品と言えば経血を「吸収」してくれるってイメージがありますよね。でも「吸水」機能があるものを水中にいれると、あっという間に水を吸ってぶくぶくになってしまう。水泳用を謳うなら「吸水」機能をどうにかしなければいけませんでした。

2.体の外側で「溜める」という新発想

 体の中で溜める「月経カップ」なら、水泳中も吸水機能に困らず良い物だと思います。しかし、そこそこサイズがあり、小中学生や苦手意識のある方へのフォローは難しく感じました。それなら、体の外側で溜めるのは…?元々水中では水圧で経血は出にくいです。完全に出ないわけではないのですが、ほんの少量であるため、水泳後に水から上がった後の経血の方が大変です。なので、水泳後~更衣室までの間のみに機能を制限する事がポイントでした。

3.体の外に「月経カップ」を作る

 「生理×水泳」で嫌だった事でアンケ―トをとると、1番多いのは周りにバレる、でした。それは親や指導者、友だちや異性等、たとえどんな関係値でもです。水から上がった時にバッと出てくるので、プールサイドではより目立ちやすいんです。スイミングスクールでも学校でも、水から上がったらすぐに更衣室に帰れる訳ではなく、先生の話を聞いたり待機の時間があったり、前もって先生に相談しておいて先に帰る、といった配慮をしてくれる指導者もいるけど、1人だけ帰るのも余計に目立って、結局バレちゃう。このタイミングで、体の外側に経血を受け止める「防水ショーツ」があれば解決しそうですね!

4.水泳中の経血量は?

 本来5日~7日前後ある1回の生理の全経血量は、20~140mlと言われています。何日もかけてコップ1杯分も出ていませんね。1回の水泳って1~2時間程度ですから、水泳1回分の経血量が実はとても少ない事が想像出来ますね。2時間泳いで水から上がった時に出てくる少量の経血量なら、防水機能のある布でショーツを作る事で抑える事が可能だと考えました。

5.処理はシャワーで流す!

 水泳後は、必ずシャワーを浴びますよね。その時にショーツの縁から一緒に流しちゃいます。元々少ない経血量なので、シャワーの水量で一気に流しちゃえば、色も臭いも誤魔化せちゃいます「吸水」機能が無いからこそ、ショーツも汚れずキレイに流せるんです。特別な洗剤も、特別な扱い方も必要ない。着替える時間が少なくても、わざわざトイレで処理しなくても、水着に紛れて洗っちゃえば周りにもバレない。小学生が1人でも簡単に手入れ出来る事が大切でした。

6.タンポンや月経カップは時間がない

 これはモニターちゃんから教えてもらったんですが、学校の水泳の時間に「タンポン」を使おうとすると、授業前にトイレで準備して、授業後にトイレで処理して、着替える時間も必要だし、かなり急がないと出来ないそうです。この『水泳用サニタリーショーツ』を使ってみたら、朝から「水泳用サニタリーショーツ+ナプキン」で登校して、着替える時に「いつものショーツ+ナプキン」に変えるから、トイレで処理する時間が楽になったそうです。

7.「機能」より「安心感」

 水中でも経血が漏れない・バレないという「機能」もいいけど、漏れない事による「安心感」を作ってあげられるのは大きいと思います。「生理×水泳」をもっと楽しくしたいから、女性水泳コーチが考え、作ったショーツです。水泳のレベルに関係無く、どんな人でも使えます。はじめて水泳をする子も、全国大会で活躍してる子も、経血が気になって水に入れない子も、生理をきっかけで水泳を躊躇わないようになってほしいです。この『水泳用サニタリーショーツ』で、もっと水泳を楽しんでくださいね!

 

 

女性水泳コーチが考えた

『水泳用サニタリーショーツ』